toratoaki’s blog

トラになりたかった男の話です

永遠の命があるとしたら・・・

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別ブログのほうで、鳳凰の写真を掲載しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/digital_toranomaki/35740000.html

それを見ていて改めて考えました。

もし自分に永遠の命(いわゆる不老不死と言い換えても良いでしょう)があれば、それは幸せなことなのか?
人は昔から、特に支配者は、大きな権力を得た後に、最後に願うのが不老不死。

人の4つの苦しみといわれている、『生老病死
生まれるときは苦しいから、人は泣きながら生まれてくる。
どんな人も年を取る。
病気に一度も罹ったことのない人は居ない。
死は必ず訪れる。

東洋西洋を問わず、今も昔も変わらない世界観があるとすれば、きっと不老不死ではあるまいか?!

生理学的に言えば、全ての生き物は細胞レベルで生まれてから死ぬまで、細胞分裂を繰り返す。
無限に分裂できれば、古い細胞は死に、分裂で生まれた新しい細胞が残り、生き物としては生存し続ける。
しかし、その種に固有の分裂可能回数というのが有って、それが種の寿命を既定しているのだとか・・・。
テロメア』というのが、キーワードだそうな。詳しくは知らない。

で、ここからは哲学の世界かもしれないけど、
もし地球上で、全ての生き物が食物連鎖以外で死ななかったら、生命は増え続け、深刻な食糧危機を迎え、これは永遠に続く。
新しい生命が生まれる必要もなくなり、種は種としても進化を遂げられなくなるのではないかと。

神は人の楽園を作らなかった。永遠の命の果ては、進化の袋小路に入り込んだ人間のみが存在する世界になってしまうことを知っていたからかもしれない。
そこで神は(ここで神の名を出すことは物理専攻の僕には不適切??)ひとつの生命の永遠ではなく、種の永遠を願うために、あえて寿命をあたえたのかもと・・・。

僕は哲学も生物学もシロウトである。
この世界観は量子物理による世界観かもしれないね。

何かタイトルから随分離れてしまった感があるけど、
話を元に戻します。
一個人に永遠の命が有るとしたら、その人は自分の親の死はもちろんのこと同年、後輩、そして配偶者や子供、そして自分の末裔までの死を全て体験しなければならない。
そのときその人が何を思うか?
僕にはこれは、永遠の寂寥であると思えるのだ。

それが幸せなことかどうかは貴方の判断に任せます・・・。