toratoaki’s blog

トラになりたかった男の話です

お祭り準備

【お祭り】とはよく耳にする言葉ですが、その意味はご存知でしょうか?
良く似た言葉に、『まつりごと』や『たてまつる』、『祀る』などがあります。

すべて語源は同じ意味から来た言葉ですね。
『まつりごと』は政治を行うことで、大昔は主に神様を祀ることを指していました。
『たてまつる』は尊敬して奉公する意味で、『奉る』と書きます。

僕は歴史は苦手なので、正確ではないかも知れませんが、
日本に仏教が伝わる前は、いわゆる神道(しんとう)つまり神様を崇(あが)めることが信仰の対象でした。
八百万(やおよろず)の神と呼ばれるくらい日本には神が多く居て、各地に地神さんの名で親しまれています。
神道が形式化する中で、そのまとめ役が必要になり、天照大神(あまてらすおおみかみ)の存在を作り上げました。
と、まあ日本の歴史の中で神の存在はいちばん古くから存在したわけであります。

話を戻しまして、
【お祭り】は【お祀り】の変形として神事一般を指し、農業主体の文化の日本では、
豊年の祈りごととして神に感謝する催し事として行われるようになりました。
それが【お祭り】であります。
これは人々の信仰の表れでもあり、楽しみのひとつでもありました。
娯楽のない時代には、飲んで食べて騒げる唯一の行事であったのでしょう。

よく日本人は混合宗教であるとも言われ、出生の折は神社に参り、結婚式はキリスト教である教会で行い、死亡すると仏になる(仏教)といわれます。
これは日本人の寛容な心を示すものでも有り、優柔不断な点としても挙げられることですね。
その可否は置いておくとして、うちのような田舎町では、神の社である神社は切っても切れないほど生活に深く関わるものであります。


お頭屋の仕事と言うのは、祭事(メインは秋祭り)の準備を神官の指示に従い行うこと。
実質的には、各地神さんの清掃祭典費の徴収、祭りの諸準備などです。
この中でいちばん手間と時間が掛かるのが祭典費集めであります。
氏子の家を回り、お金を集めます。
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複数名で行くので、その人の日程の調整、留守の家も多い。
誰か居ても僕分からん、私知らない!など、・・・
比較的その土地に長年住んでいる歳よりは快く対応してくれるが、
そうもいかない家も少なくはない。

すると、二度三度と足を運ばなければいけなくて、大変な手間が発生するのも事実だ。
確かに不景気な昨今、たとえ千円二千円でも出し渋る人も少なくない。
無関心な人、地域の祭りなど人事だと思っている人も・・・
しかし幹事たるお頭屋は苦心惨憺して集金をしているのだ。
人の気持ちは縛れないが、年に1度数千円の出費を拒否されるとまことに辛いものだ。

個人主義が横行し、近所付き合いも殆どない時代、古来の文化を維持するのも大変だ。
人は自分がそなゆう立場になることは除外し、利己の立場のみ重視する。
集金をしているとそんなことを実感するのである。

写真は、祭典費をいただいた家に渡す護符である
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神棚に上げて、神のご利益を享受する。



これは余談ですが、秋祭りはアキまつりではない。
僕的には年中アキまつりなんだが・・・爆

この2行の意味が判る人も少なくなったかな?!
アッキィィィ~~~~