toratoaki’s blog

トラになりたかった男の話です

新しい書庫

子供の頃から読書は好きだった。
といって、文学系ではない。
夏目漱石川端康成は殆ど読んでない。
武者小路実篤は好きだったね。
中学の頃、初めて読んだ恋愛物は、愛と死。
それから、友情→若き日の思ひ出
僕敵には、この最後の作品に止めを刺された感じだった。

ちょうど中学1年生のころ、実質的初恋の時期で、
そういうものに憬れていたのかも。

鴎外なんかも比較的すきだったかな。
外国ものは嫌い、だって人名が覚えられないからぁ~~~
ゲーテとか数ページ読むのに日が暮れるから・・・。

高校生の頃は、学校帰りに本屋に立ち寄るのが日課になっていた。
無論学校の図書館で、文学なんて完全にスルーである。
銀河鉄道999とブラックジャックが好き。

乱歩や横溝は好んだ。
でも決定的に好きだったのは、眉村卓筒井康隆はまだ理解できなかった時代だね。
森村誠一は好きですよ。原作と映画になった作品とではまったく味わいが違ったけど、
一番印象に残ったのは、例の証明シリーズ:青春の証明でした。

赤川次郎はとても多作で、凄く読みやすかったけど、殆ど読んではいない。
文庫本の巻末にある作品リストで、気になったタイトルがあった。
セーラー服と機関銃でした。
内容は当時読まなかったので知らない、でもこのタイトルイイネ!と思ってた数年後、映画化された。
なんかわが意を得たりって感じでしたね。


大学生以降は、いわゆる小説の類とは全く疎遠になり、実用書しか読まなくなっていった。
その中で唯一の例外は、八木重吉詩集。
高校のある時期、詩には凝ったことがあったが、高村光太郎リルケも色あせるほど、重吉の詩は素敵だ。
ここに100人居ても、誰一人この人は知らないでしょうね。
たとえば、こんな詩がある。

まひる
 毛虫をうずめる』

この世界観は、ちょっと最終兵器彼女に通じてたかも知れないと、20年後思ったよ。


さて、最近読んだ本
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若い頃は何でも頭に入ったものだが、年をとると速度が遅くなってくる。
脳科学の面から、頭を回転させる知恵が詰まっている。
中古で、新品と変わらぬ値段だったが、買ってよかった。

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先月何十年ぶりに某重機のコントロールボックスを修理する機会があった。
プリント基板の修理は成功、いえぇ~~~い
その後なんとなく読みたくなってアマゾンで・・・
半田付けはやっぱ根本だね。
これほど丁寧に書かれた書物を私は知らない。
1時間チョイで読んだけど。素敵でしたよ。